前回ご紹介したディープブルーの小さい花束をいくつか並べてテーブルに置きました。
真鍮の花器にディープブルーの茶色がかった色とで、少し夕暮れっぽい光が似合います。
花が大きいので、1輪浮かべただけでも見応えがあるのですが、
何束か重ねて入れても簡単なアレンジメントになります。
花が大きいので、下を向いてしまいがちですが、短く切ることで水下がりの心配もありませんね。
カテゴリー: ディープブルー
ディープブルーの小さい花束
ディープブルーは比較的花が大きなアランダです。
ちょこちょこと切り分けて組み合わせても、小さい花束になります。
下の写真はディープブルー3りんにベロニカを1本あわせてくるくると束ねただけです。
小さい真鍮の器に水を張って、
夏らしく水が見えるように飾ってみました。
同じ器に、同じ大きさの小さな花束を3つ入れました。こんもりとしたアレンジメントのようになりました。
これでディープブルー1本分くらいです。
おもてなしのテーブルに飾った後に、いくつかに分けてお土産ブーケにもできますね。
ディープブルーとジャーマンアイリス
前回のジニアに引き続き、少しニュアンスのある色との組み合わせです。
今回はベージュ×黄色のジャーマンアイリスです。
モカラやアランダは比較的はっきりとした色のバリエーションが多いので、強い色との組み合わせが多くなりますが、影のような色があるようなないような。。。という花と組み合わせてみました。
セピア色のような静かな花との組み合わせも案外まとまりました。
暗めの場所だとディープブルーの色が少し蛍光色のようにシルエットがはっきり見えてきます。
間接照明や少し柔らかい光の場所にもぜひお試しください。
アンティークカラーとあわせて。
前回紹介した水盤にアイビーとディープブルーのアレンジメントに、ジニアを入れてアレンジしなおしました。
クイーンライムRというジニアは、ピンクからグリーンのグラデーションの花色。
このちょっと変わり咲きの花とディープブルーがなんだか相性がよいのです。
今、菊でもバラでも、トルコギキョウでも、一輪の花の中にグリーンから赤や、グリーンから黄色というグラデーションの花が多く出てきています。
シンプルな赤や黄色の単色の花よりも、グリーンが入っている花色のほうが花合わせが洗練される気がします。
たとえば赤い花と黄色い花をあわせるとちょっと極端でサイケデリックな印象や、少し「昭和っぽい」色合わせになりがちですが、
赤×グリーンと黄×グリーンの花をあわせるとうっすら入ったグリーンがうまくつないでくれて、深みのある色合わせになります。少し今っぽい雰囲気になります。
いわゆるアンティークカラーのような印象にディープブルーがよく合います。茶色がかっているせいでしょうか。
秋色アレンジに見えないように、フレッシュなアイビーと器に張った水が見えるようにしました。
ランの花というといかにも南国の花という花あしらいを多く見かけますが、
ちょっとニュアンスのある花との組み合わせもお試しください。
水盤に短く切ったディープブルーを。
水盤に水を張って、小さいオアシスを置き、短く切ったディープブルーを浮かべているように挿してあります。
リース用のリングを崩したバインと、それに絡めたアイビーで、自然な雰囲気を作りました。
少しup の写真です。
花が大きいために、少し下を向いて咲きがちなディープブルーも、短く切って挿すことで生き生きと上を向いて咲いています。
花びらにうっすら茶色が入っていることで、1りん1りんの花に立体感があることが見てわかります。
ちょっとむっちりして花びらも厚く、リッチ感のあるお花です。
人気のディープブルー
暑い季節になると青系の花が人気になります。
もうすでにディープブルーやノーラブルーの注文も急に増え始めたとのことです。
ディープブルーは青みの強い紫色で、花びらにうっすらと茶色をブラシで刷いたような独特の色です。
部屋の明るさや照明の種類で、青系が強く見えたり、茶色が浮かび上がって見えたりします。
大きめの花で、花付きもよく、つぼみまできちんと開きます。
最初から咲いている花(左)と、つぼみから開いた花(右)だと色も少し違い、もちろん大きさも異なりますが、
右の花のほうがディープブルーの特徴がよく出ています。ほんのりブラウン系のほおべにを刷いたような、ちょっと大人っぽいニュアンスのある花色です。
少しくすんだ色にも感じられますが、さわやか系の色ともよく合います。
下の写真はラムズイヤーのシルバーっぽい葉色にあわせたものです。
これからの季節にディープブルーをどうぞ。
ディープブルーの色からのインスピレーション
うっすら茶色がかった紫色にあわせる色として、ベージュやブラウンの花はいかがでしょうか。
どこかに共通点のある花どうしであわせると、しっくりまとまりやすくなる気がします。
ジュリアという紅茶色のバラと黒ユリという濃いエンジ色の小さいユリとあわせました。
また逆に、茶色がかった色味を際立たせるため、あえて鮮やかなグリーンとあわせるというのも一つの考え方。
ビバーナムのグリーンは、どんな色の花ともあわせやすい名脇役です。
ちょっとミステリアスなディープブルーの色も、明るく引き立ててくれています。