雲竜柳でちょっと大きめに。

 
ランの茎の長さはだいたい決まってしまっていて、すごく長いものはなかなか手に入りにくいです。でも枝ものと組み合わせれば、自由自在に高いところ、広いスペースへも飾ることができます。
これは雲竜柳の枝にたくさんのアクリルの試験管をつけて、モカラをさしたものです。
こうすると、広い面を埋めるようなデザインや、高さを作るデザインにも、モカラは活躍できます。

枝ものと組み合わせるとちょっと和風な印象も出せますね。

アリスタと赤い実で

 
秋の赤い実がいろいろ出荷されてきています。
野バラの実、ビバーナムコンパクター、カンボク・・・
これらのものとあわせるだけで、南国のモカラも秋の印象です。

艶のある実とあわせるのがおすすめです。
かさかさとした感じの花材より、艶があったりぷっくりしたリッチな感じが、肉厚の花びらのランとバランスよくあわせられると思うのです。

バンコクブルーと再生ガラスで

再生ガラスの花器とデンファレをあわせました。
再生ガラスのグリーンとあわせて ざっくりとした雰囲気にしたらどうかな?と思ってあわせてみたら、上品なデンファレもちょっとカジュアルな雰囲気になりました。

花瓶の下に花を散らしたりちょっと遊べるのもランのいいところです。

大人顔のサルクレッド


濃い色のデンファレをさらに濃い色のブドウとあわせました。
アンティークっぽい花器とあわせると、ちょっと退廃的な雰囲気です。
南国タイからくるランの花ですが、天真爛漫な明るいトロピカルフラワーという使い方以外にも、コーディネートによってニュアンスのある大人顔になります。
サルクレッドの細めの茎、すっきりとした花形を見せるために、あえてちょっと暗めの照明の場所において、シルエットを楽しんでもいいかもしれません。
 

テレサのやさしい表情

 トロピカルフラワーのモカラを、ちょっと違う雰囲気で、みせられないかなと いつも考えます。
夏っぽいイメージのアレンジでしか使わないのではもったいない!と思うのです。
モカラは一年中、秋でも冬でも手に入るのですから。


テレサはブラックベリーの赤や黒ともよく合います。
花器はちょっと濃い目の紺色に赤縁のホーローのバケツです。
ちょっと濃い目の色で引き締めると、柔らかい色が引き立ちます。

テレサとパピルス

モカラは浅い水でもしゃんとしていてくれるので、水替えも楽なほうです。
あわせるものが傷みやすいと、結局水も悪くなりやすいものですが、今回あわせたパピルスは水辺の植物。ふやけにくいので、水も悪くなりにくくて、楽チンです。

ちょっと松にも似ていて 和の雰囲気もありますね。
モカラは案外和の雰囲気のものにもあわせやすいのです。
ランって、結構着物の柄にもなっています。年末年始にも使いやすい花材です。