ラフに飾るサンサイブルー

「バンダってちょっと高級な感じ」 
「ランって年配の方に人気の花でしょう?」
と思っている方も多いようです。
ランというと、お歳暮の時期のシンビジウムや楽屋に届ける胡蝶蘭のイメージがあるからでしょうか。
確かにお値段の高いものもあります。
でも この存在感と、お花が長く楽しめることも考えれば、案外割安かもしれません。

バンダを軽やかに、爽やかに、できるだけラフに飾ってみました。
長いテーブルのセンターにシンプルなガラス花器を並べ、挿しただけです。
ひらひらとしたチョウチョのような花が、紫の雲が連なっているように見えます。
また、ちょっとしたブーケにもいかがでしょうか。
ボリュームがあるから、束ねるのもとってもカンタン!
(下の写真はサンサイブルー2本です。)
ちょっと大人かわいい女性に似合いそうな雰囲気です。

水の中のサンサイブルー

 
水に浮かべる飾り方は、狭い場所にもお手軽に飾れて、便利ですね。

花びらに厚みのあるバンダは、水の中でも花もちがよく、水中花のように飾るのもお勧めです。

ちょっと元気のなくなったラン類(切り花)を、バケツの中に花ごとどっぷりと漬けて元気にさせる方法があります。
水の中に頭からつけてしまうのは、ちょっとかわいそうに感じるかもしれませんが、元気のないモカラやアランダ、バンダなどは、案外この荒療治が一番効くように思います。

それと同じことですが、ガラスのシリンダーなどに水をたくさん汲み、沈めるように飾ると ちょっと涼しげで、しかも生き生きとしています。
(水にほんのちょっとのキッチンハイターを入れると 水が腐りにくくなります)

ちょっとしたグリーンも一緒に入れるとより涼しげになります。
上の写真では、イタヤカエデの枝を1本入れてみました。


こちらは、リューカデンドロン・アルジェンタームという白っぽいグリーンを逆さに沈め、1輪ずつ切り離したサンサイブルーの花留めにしたものです。

タミーの試験管アレンジ

 
花びらがカーブしたり、反ったりした ちょっと気まぐれな花びらが特徴のタミーを、試験管にアレンジしてみました。
ベアグラスというニラのような葉を くるくると丸めて一緒に気まぐれを楽しんでいます。

同じ花器に、今度は新芽の出始めた「雲竜柳」とともに生けました。
あちこち気まぐれに伸びあがる雲竜柳の枝とひらひらとしたタミー。
枝物とランですが、気まぐれ者同士、案外息の合った組み合わせです。

ルビーの和風ブーケ

 
1輪ずつの花姿もかわいいルビーで、和装にも似合うブーケを作ってみました。
あわせた花材は青い竹をイメージして「トクサ」と、「グリーンネックレス」「ベアグラス」。
それに 房飾りをあしらいました。
ランの良いところは、水から引き揚げてしまっても花もちがとても良いところ。
その特性を生かして、一輪ずつバラバラにしてから針金をつける「ワイヤリング」という方法で制作しています。
赤い蝶々がひらひらと舞い上がって飛んでいくようなデザインです。

サイアムゴールドとラナンキュラス

 
サイアムゴールドのオレンジ色に、レモン色・黄色・淡いオレンジ色・濃いオレンジ色のラナンキュラスと明るいグリーンのドラセナをあわせていけてみました。
サイアムゴールドは12~13本ほどで このボリュームです。

丸い形の花びらが人気のモカラです。
1輪1輪の花がちょっと下向き加減についていますが、その姿がオレンジ色のチョウチョがはばたいているように見えますね。

サイアムゴールドの花束


8本ほどのサイアムゴールドに同じくタイから届いた「ポリシャス」という葉物をあわせて花束を作りました。
リボンはサイアムゴールドの名前にあわせてゴールドを。
ランは水下がりの心配が少なく安心感のある花材のひとつ。
持ち運びの時間が少々長くても切り口を更新することで元気になるので、花束にもおすすめです。
気温の上がるこれからの季節にも活躍しそうです。