隠れた人気品種「ビッグイエロー」

黄色の大輪品種「ビッグイエロー」。
この品種は、タイのたった一軒のこだわりの農家で生産されています。

大ぶりの花は、茎の下のほうで咲いている花とつぼみ側とですこし色が違います。
先端側は少し黄緑がかってフレッシュな黄色です。
ちょうど若いバナナと似た色です。

バナナのスイートスポットは濃い茶色ですが、
ビッグイエローは赤みがかったほんとに細かいスポットがアクセントのように入っています。
たった1軒の生産者で生産量も多くないのですが、この秋はたくさんのご注文をいただきました。
品質にも定評があり、この品種のファンでいてくださる方からのご注文でほとんどなくなってしまいます。

すっきりとした明るめの黄色は明るい光の中で溶けるように光ります。
まるっこい花弁の花は、ほの暗い場所でシルエットになってもほっこりとかわいらしいですよ。

 

どんな色との相性も。。。

前回ご紹介した黄色系のアレンジメントですが、バックボードの色を変えて、ムーンライトイエローの黄色の色合わせの相性を見てみました。
明るいグリーンはどんな色でも引き立てます。もちろん黄色ともしっくり。
なんとなく春めいた黄色に見えます。


黄色の花を同じ黄色のバックボードに置くとどうでしょう?
間に入ったグリーンでバランスがとれ、意外に黄色の花色を強調しています。
同じ黄色が夏のコーディネートに見える気がします。


突拍子が無いようですが、赤系のバックボードで黄色を見てみると、、、
温かみのある黄色に。


黄色の反対色、ブルー系との組合せは黄色がくっきり浮き上がります。
黄色い花がシャープでカッコよく見える気がします。


まわりにある色で同じ色の印象が変わります。
とりわけ黄色は、他の色との組合せ次第で変幻自在に楽しめます。
ムーンライトイエローをはじめ、サイアムゴールドやサンセット、ビッグイエローなど、使いやすい黄色系のモカラはほかにもいろいろ揃っています。
 

同系色でまとめるアレンジメントに。


直径40センチほどの大きめのリングアレンジです。
ぎっちりとお花を入れるとなると、案外たくさんのお花が必要になりますが、切り分けてふんだんに使えるモカラがあると余裕な気分。切り分けて、お花が重なるように贅沢に使うことができます。

テーマ色を決めて仕上げるアレンジメントを作るときに、本数をあまり気にせずに使えるモカラやデンファレは心強い素材です。今回使用した黄色系はもちろん、ピンク系、白系、赤・エンジ系、パープル・バイオレット系、グリーン系など、使いたい色がだいたい揃っていますよね。
季節ごとに数が少なかったり手に入りにくい品種はあるものの、ほとんどの色系統で数種ずつはあるので、雰囲気を変えずに代替品種が見つかります。
お探しの色、足りなかったらモカラでご一考を。


 

ムーンライトイエローのイエローの花束

ムーンライトイエローの黄色い花束。
クリーム色のバラ「イリオス!」とちいさなヒマワリは「テディベア」です。
  
モカラの種類によっては、花が下を向いて咲くものもありますが、ムーンライトイエローは花が大きめであるにもかかわらず、シャキーンと上を向いて咲いていてくれるところが特徴です。
下を向かずに立体的に咲いてくれるので、少ない本数でも花束にボリュームが出ます。
写真は4本ほど使用しています。

特に水揚げに気を遣わなくても、茎元をパツンときるだけ。穂先の小さい花まで開いてくれました。

お月見気分

今年の中秋の名月は9月8日だそうです。
お月見のお供えのように、左右の対でお花を飾ってみました。
ムーンライトイエロー2本とオランダセダムのまるっこいアレンジメントです。

季節の行事のたびにお花を飾るということが、子供のころにはもっとされていたような気がします。
ススキや秋の七草でなくても、ちょっとした花飾り習慣が、お手頃に気軽にもっとできるといいですね。

ムーンライトイエローという名前にちなんで、お月見気分です。

残暑にも。ムーンライトイエロー 

9月になりました。
夏には夏らしいと感じていた同じ黄色の花が、秋になると秋らしい黄色に感じられたりします。
ムーンライトイエローの黄色はほんのりと赤みを帯びた、秋の雰囲気もある黄色です。
まだ暑さの少し残るこの時期には、明るいグリーンと合わせてさわやかにも飾ることができます。

ポリポジューム