前回と同じく、もう少しだけ秋を楽しむお花を。
丸弁のアリスタにコロコロした素材は似合いますね。
黄色い実は一才カイドウの実。
日本の花屋には、当たり前のように季節の枝ものが並びます。これは意外に外国ではあまりないことなのです。こんなに枝ものの種類がたくさんあるなんて、かのお花の大国オランダだってフランスだってありえません。
花だけでなく、季節感あふれる枝ものとの組み合わせを自然に楽しむ日本の習慣は、いけばなの影響が大きいかと思います。しかも花屋やフラワーアーティストでなくても、一般の消費者の方が枝とのコンビネーションを考えながらお花を買って自宅に飾るなんて、日本ならでは。西欧の人が、男性でも普段から花束をよく買うという話は有名ですが、「日本には日本の」花を飾ることに対する独特の感性を持っていると思います。
タイから運ばれてきたモカラが日本の季節の花や枝と好相性ということも、タイの方はあまりご存じないかもしれません。おもしろいですね。
クリスマスまでのもうしばらくの間、秋色を楽しむ提案もしたいですね。